ここからしか見えない京都
  
大小の石を十六羅漢になぞらえたといわれる一休寺の方丈東庭

初夏の南山城で古寺めぐり

京都府南部の南山城。桓武天皇の時代、山や川が自然の要害を成すことから山城国と命名された地域だ。現在は宇治茶の産地で、小高い山には茶畑が広がり、田園や里山の風景が見られる。一帯には歴史ある寺院が多く点在し、新緑が美しいこの季節にこそ訪れてみたい。

京田辺市にある(しゅう)(おん)(あん)一休寺は、あのとんちで有名な「一休さん」こと、室町時代の僧・一休宗純禅師ゆかりの寺。晩年をこの寺で過ごした。総門をくぐると石畳の参道が延び、さわやかな青モミジのトンネルが続く。現在の伽藍の多くは江戸時代、加賀前田家3代目・前田利常によって寄進されたものだが、本堂は室町幕府6代将軍足利(あしかが)義教(よしのり)によって建立された歴史ある唐様建築。境内中央にある方丈の内陣には一休禅師の木像が安置され、自身の髪と髭を植えたといわれる。さらに内部の襖絵は狩野探幽(かのうたんゆう)の筆によるもの(現在は複製画)。方丈を囲う庭園も南、東、北の三方それぞれに趣きが異なり、じっくりと鑑賞しながら散策するのも楽しい。

方丈内陣に安置されている一休禅師木像。自分の頭髪と(ひげ)を植えたといわれる

木津川市にある(かい)(じゅう)山寺(せんじ)は、聖武天皇が東大寺の大仏造立工事の平安を祈って建立したのが始まりと伝わる。境内南にある国宝・五重塔の初層は、()(こし)と呼ばれる飾り屋根になっており、平安・鎌倉時代のもので現存するのはこの寺のみだという。

海住山寺の五重塔は高さ17.7㍍と小ぶりだが、端正なたたずまいが印象的

さらに同市にある岩船寺は花の寺として知られ、四季折々の花が楽しめる。初夏には約5千本のアジサイが境内一面を覆いつくし、圧巻だ。寺のシンボルである三重塔の朱色が、新緑によく映える。

6月上旬から7月上旬までアジサイに覆われる花の寺、岩船寺

制作著作:KBS京都 / BS11

放送100回を記念して、抽選で10名様にプレゼント!

6月25日(土)発売
『愛蔵版 和食の教科書 ぎをん献立帖』(世界文化社)

詳細・ご応募はBS11の公式サイト

【放送時間】
京都浪漫 悠久の物語
「緑輝く南山城の古寺巡礼~一休寺・海住山寺・岩船寺~」
2022年6月20日(月) よる8時~8時53分
BS11(イレブン)にて放送

この記事を書いた人
旅行読売出版社 メディアプロモーション部
 
月刊「旅行読売」は創刊56周年を迎え、日本で一番歴史のある旅行雑誌。国内外に地域の魅力を発信して、交流人口を増やすことで、地域の発展に貢献することを目指しています。毎月28日発売。  
 

タグ一覧

#人気ワード