ここからしか見えない京都
  

朱と赤のグラデーション 雅やかな京都の紅葉を愛でる

毎年11月になると京都市内の神社仏閣が赤や朱のグラデーションに染まり、荘厳な佇まいと相まって雅やかな雰囲気をかもし出す。

紅葉散策に最適な嵐山や嵯峨野のほか、約3千本のモミジが覆う永観堂、春の御室桜で知られる仁和寺は紅葉の名所として名高い。

コロナ禍でイベント中止が続くなか、今年も例年通り夜間拝観を実施する寺院もある。新選組発祥の地と言われる金戒光明寺では、11月13日から12月6日まで紅葉のライトアップと邦楽の生演奏を行い、厳粛なひとときを演出する。ちなみにこの寺の名物となっているのが「五劫思惟阿弥陀仏」。頭髪にボリュームがあり、アフロ仏として話題となっている。また豊臣秀吉の花見で知られる醍醐寺は、金戒光明寺と同期間、秋期夜間特別拝観を行う。広大な寺域のひとつ、下醍醐には林泉と呼ばれる池があり、朱塗りの堂と紅葉が水面に映し出され幽玄的な風景をつくり出す。

しょうざんリゾート京都

さらに意外に知られていない穴場の名園がある。金閣寺に隣接する「しょうざんリゾート京都」の北庭園だ。鷹峯三山を借景に広がる池泉回遊式庭園で、カエデやモミジが粋を凝らした屋敷を彩る。複合リゾート施設だが、庭園だけでも観賞可能だ。BSイレブンでは地元の放送局KBS京都との共同制作で、多彩な京都の表情に触れる番組が放送されている。なかなか人込みに出られない昨今、鮮やかな京都の紅葉をテレビの前でゆったり観賞してみたい。

旅行読売
(2021年1月号より転載)